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【令和7年版】火災の出火原因ランキング - もりかど火災調査ラボ+

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もりかど火災調査ラボ+では、守口市門真市にお住いになられている市民の方々へ「火災ゼロを目指す」ためのお役立ち情報を掲載しております。
この記事では、「令和6年中の火災の出火原因」や「よくある火災事例の紹介」などの情報をお送りいたします。

火災は類似火災が多いって本当?

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はい。本当です。
火災は季節の影響、人の行動や設備の老朽化によって同じような原因の火災(類似火災)が多く発生します。

季節の影響・・・冬はストーブなどの暖房機器による火災、夏はバーベキューでの火気の取扱い不適など
人の行動による原因・・・寝たばこ、ガスやこんろの切り忘れ、たこ足配線など
設備の老朽化・・・電気設備などの経年劣化による出火、ラス入りモルタル壁の漏電火災など

類似火災を防ぐためには、過去の火災事例を知り、予防対策を取ることが大切です。

火災の出火原因トップ3(もりかど管内)

守口市門真市消防組合管内で令和6年中に発生した火災の出火原因別のグラフです。
令和年6中の原因別火災発生状況(速報値)
出火原因として1番多いのは「電気関係」です。
2番目はこんろ
3番目はたばこ
になります。(「不明」を除く。)

※ 「電気関係」とは、電気が関連する出火原因を合算した数値になります。(電気機器、電気装置、電灯電話等の配線、配線器具など)
※ 「裸火」とは、灯火や火花などの関連する出火原因を合算した数値になります。(マッチ・ライター、灯火、溶接機・切断機など)

建物火災での出火原因トップ3(もりかど管内)

続いて、建物の中で発生した火災に限定した出火原因をグラフに表したものです。
住宅防火を目指すための参考として下さい。
令和6年中の建物火災における原因別火災発生状況(速報値)
出火原因として1番多いのは「電気関係」です。
2番目が「こんろ」
3番目が「裸火」となっております。(「不明」を除く。)

近年、電気関係の火災が増加傾向にあるため、次の出火原因別の火災事例の紹介をご確認ください。

※ 「建物の中」とは、戸建て住宅や共同住宅などの住戸だけでなく、飲食店や物販店舗などの事業所全てを表しています。

「古い配線器具(テーブルタップなど)から出火?」(電気火災)

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家庭内にある配線器具には、テーブルタップや延長コード、コンセントなど様々ありますが、電気火災は近年急増しています。
テーブルタップなどの配線器具は一生モノではなく消耗品であり、寿命は約5年と言われております。
配線器具の経年劣化により発熱して出火するケースが多く存在します。
また、延長コードを家具で踏んでしまうことにより火災に至るケースも。
平成27年以前の配線器具についてはトラッキングを防止する機能が含まれていない可能性がありますので、ご自宅の配線器具を一度確認してみて下さい。

「落下させてしまったモバイルバッテリーから出火?」(電気火災)

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歩いている時に落としてしまったモバイルバッテリーをかばんの中に入れていたところ、かばんから白煙が発生し、気付いたら炎が噴き出したという事例です。
モバイルバッテリーにはリチウムイオンバッテリーが使用されているケースが多く、電力が大容量であるというメリットがありますが、外的な衝撃によりバッテリー内部が短絡し発火する危険性があります。
強い衝撃を与えてしまったり、充電していると触れられないほど熱くなるなどの異常が認められた場合は使用を中止してください。

「出火した天ぷら油に水を入れて火災が拡大?」(コンロ火災)

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天ぷら油は強火で温め続けた場合、10分ほどで360℃~380℃に達します。
その温度まで熱せられると天ぷら油は自ら炎を上げて燃えだします。
本来、火が上がっても慌てずに火を止めて、蓋をすることができれば消火できるのですが、慌ててしまって水を鍋に入れてしまうことも。
誤って水を入れてしまうと水蒸気爆発が起き、火災が拡大したり、大やけどをしてしまうケースがあります。油に水は要注意です。

「ガス抜き作業中にコンロの火に引火し爆発」(コンロ火災)

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スプレー缶のガスはプロパンガス(LPG)が使われているのですが、このガスは空気より重く、低いところに溜まります。
換気扇を付けた状態でガス抜きをしていたが、ガスが知らない間にシンク内に堆積してしまい、こんろの火を付けたところに引火するという事故も多く発生しています。

「灰皿から落ちた火種が座布団に・・・」(たばこ)

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たばこの火は座布団の上に落下してもすぐには発火しません。
火種が内部の繊維をゆっくりと燃焼させ、時間をかけて発火する「時限爆弾」のような性質があります。
たばこ火災では1時間後に出火するケースも!?

「仏壇のローソクの火がエアコンの風に・・・」(裸火による火災)

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ローソクの消し忘れによって火種が落ち、火災に至るケースがあります。
エアコンの風によってローソクが倒れて火災になったケースも?!
普段は火の元に注意している人であっても、急な用事を思い出したりなど、いつもと違う習慣をしてしまうことで火災が発生することもあります。

放火(放火の疑い含む)について

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え?放火?と思われた方もおられるのではないでしょうか。
放火(放火の疑い含む)は毎年出火原因のトップ5に入ってきます。
「燃えやすいものは家の玄関に置かないこと」も火災予防対策の一つです。

火災予防には部屋の掃除が大切って本当?!

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はい。本当です。
火災が拡大する要因には、炎が燃え移り周囲に広がっていくこと、すわなち「火災の連鎖反応」が生じます。
燃焼には空気(酸素)と着火源(炎や熱)と可燃物の3つの要素が必要ですが、火事が起きても周囲に可燃物がなければ燃え広がらずに自然に鎮火するケースもあります。
部屋に物が多い=火災の燃料(可燃物)が多いことになりますので、おのずと火災の拡大リスクは高くなります。部屋を清掃することは火災予防の観点からいえば、とても有効な火災予防策となるのです。

初期消火の失敗が火災の拡大を招く理由

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火災が拡大してしまう理由の一つに「初期消火の失敗」が挙げられています。火災は初期の段階であれば、コップの水で消火できることもあります。
しかし、火災の成長速度は時間の二乗に比例するともいわれているため、初期消火に失敗して2回目の水を準備している間に急速に成長してしまい、2回目も失敗してしまうことにより、初期消火が困難となるケースも考えられます。
そうならないように、日頃から消火器などの位置を確認して使用時のイメージ訓練をしておくことが重要です。
この記事にある火災事例を踏まえて、まずは身近なところから火災予防を始めて下さい。

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06-6906-1317
更新日:2025年2月19日
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